竹カゴって昔から鳥カゴとして使われていますし、なんだか佇まいが風流ですよね。
でも、インコやオウムさんの飼育には残念ながら使えません。
今回は竹カゴがインコやオウムさんのカゴとしてNGな理由を話していきます。
インコやオウムは破壊神
はい。
インコやオウムさんのカゴに竹カゴが向かない理由は、住まいである竹カゴをインコやオウムさんが破壊できてしまうからです。
その食性からかインコやオウムさんの嘴って構造的に一点に大きく力が加えられるようになっているんですよ。
なんと言いますか…ちょっとしたげっ歯類みたいな。
げっ歯類の中には上の歯を齧るものに固定して、下の歯で硬い木でも削っていく種がいますでしょ?
あんな感じです。
セキセイさんに少し強めに噛まれたときも、上のクチバシはポツンと一点、跡が残るだけですが、下のクチバシの跡は∩こんな感じで跡が残ります。
つまり、インコやオウムさんは物を"齧れる"ことで竹カゴが破壊できるのですよ。
なので、竹カゴ飼育には向きません。
"かじる"ことは遊びの一部
オウムやインコさんの"かじる"という行為は食事だけでなく日常のストレス発散にも使われています。
大型のオウムさんには気に入った椅子や棚などの家具をかじってボロボロにするらしいですし、
インコ類の中でも小型であるセキセイさんも壁紙や畳を、飼い主の目を盗んでかじろうと、日々狙ったりします。
インコやオウムさんの"かじる"という破壊活動は遊びの延長であり、ストレス発散の一部なワケです。
なので、竹カゴの破壊も言うなれば遊びの一部。
なんなら、自身を閉じ込めるモノとして、気に入らないから"かじって破壊する"ということもありえますね。
竹カゴの破壊を阻止したいと思えば、一時も愛鳥さんの傍を離れず、竹カゴを死守することにもなり得ますね。
それなら、ステンレス製の鳥カゴで、安心して好きなだけかじってもらう方が、飼い主さんと愛鳥さんの精神的にもストレスフリーになると思います。
ちなみに…
セキセイさんが壁紙や畳など柔らかめのモノしかかじれないと考えた方。
セキセイさんはその気になれば、多少硬い木材でもかじりきります。
硬い材質の木材で作られていた巣箱はかじって改築(巣箱に入るための穴をかじって広げた)されましたし、
良かれと思って巣箱の前に設置した、人差し指くらいの太さの木製の止まり木は、3日でかじり折られました。
邪魔だったみたいです。(巣箱改築とは別の子)
竹カゴの柵くらいならかじり折るのにそう時間はかからないでしょう。
竹カゴの柵は補修できるといっても、竹カゴでの飼育はやっぱり現実的ではない気がします。