ひとつの命をお迎えするなら、たくさんのものや環境を準備してあげることになりますよね。
今回はそんなセキセイさんの雛をお迎えするときに準備するものをまとめました。
ちなみに、雛を迎えるのと成鳥を迎えるのとでは、準備する飼育道具やエサが違ってきたりします。
ご注意ください。
成鳥からお迎えする場合、
成鳥さん用の飼育道具とエサを準備すればよいですが、
雛からお迎えする場合、
雛ちゃん用の飼育道具とエサ+いずれ成鳥になったときに成鳥さん用の飼育道具とエサも準備することになってくる。
って感じですね。
〈!!〉一応、今回の記事では雛ちゃん用の飼育道具とエサだけをまとめていますので、雛ちゃんが大きくなったら成鳥さん用の飼育道具やエサが必要になってきます。
成鳥さんになってからも使えるものもたくさんありますけどね。
目次
飼育道具
プラケースの虫かご
お迎えした雛ちゃんの住まいになります。
それに、プラケースの虫かごなら、そのまま病院へのキャリーケースとしても使えます。
なんか、機能性のあるお高いものを購入しないといけないのだろうか?
と身構えそうになりますが、そうでもなく、100円均一においてあるもので大丈夫です。
なんなら、"小さめの段ボール箱に空気穴を開けただけ"のものでもきちんと機能してくれますし、
雛ちゃんが嫌がらなければ"藁で作られたちょっと大きいふた付のかご巣"でも全然大丈夫です。
ちなみに、私のところではわざわざ購入したかご巣を愛鳥が嫌がり、お出掛け用のキャリーケース(底の部分だけ)に収まりましたけどね。
飼い主の夢なんて儚いものでしたよ(苦笑)
初代の子は素直にかご巣だった気がするんですけどねぇ…。
まぁ、愛鳥の精神的安心が第一ですからね。
キッチンペーパー
カゴの底に敷いて、"敷き紙"として使います。
消耗品ですね。
雛ちゃんの糞で汚れたりしますので、エサをあげるタイミングとかで新しいキッチンペーパーと交換します。
あと、キッチンペーパーの代わりにチップ(木のくずみたいなもの)を使うこともあるみたいですね。
チップの場合は雛ちゃんがクチバシでもぐもぐするので、消毒液等の残っていないものを選ぶようにしないといけないらしいです。
なんでも、汚れた部分だけのチップを交換するんですって。
勉強になります。
ちなみに、
〈!!〉新聞紙や広告類を細かく裂いて敷き紙にするのはNGです。
かなり昔は敷き紙として紹介されていたのですが、現在の見解では"新聞や広告のインクが雛ちゃんに悪影響を及ぼす"ということらしいですね。
実際、新聞紙を握っていたら手にインクが移るほどですもんね。
広告の類いは糞に含まれる成分が広告のインクを溶かしてって感じでしたかね。
貼らないホッカイロ
保温器の代わりに必要になります。
ホッカイロは性質上、酸素を吸って二酸化炭素を出しますので、雛ちゃんの酸素を奪わないように、カゴの外側の底に敷いて使います。
さらにいうと、雛ちゃん自身で好みの温度のところにいれるように、カゴの全面には敷かずに半分だけとかに敷くといい感じです。
エアコンとかの兼ね合いなどで、真夏でも利用する場合が多いにあります。
温度・湿度計
こちらは少し高くなるかもしれませんが、測定するところだけをピロンとカゴの中に入れて、外側からもカゴの中の温度と湿度を見れる。みたいなものが私的にはオススメです。
温度と湿度を確認するために何度もカバーやらを開け閉めしていては保温もままなりませんし、こういう温度湿度計の方が便利だと思います。
ただ、計測用のピロンと伸ばした先を愛鳥さんにかじられないようお気をつけください。
布
カゴに被せる布です。
雛ちゃんは食べて寝ることがお仕事ですので、いっときはエサを食べさせるために触れ合う以外は、カゴの中でお眠の時間になります。
そういう時にカゴの外が見えたり、明るいとなかなか落ち着ませんよね。
なので、カゴに布の被せることで
雛ちゃんの視界を遮り
カゴ内を暗くし
保温効果まで上げちゃうワケです。
一石二鳥ならぬ三鳥ですね。
ちなみに、雛ちゃんが環境に慣れてくると、暗くしていても飼い主さんの呼びかけに反応して、ピロロロと可愛い幸福の声で鳴いてくれたりもしますよ。
0.1gまで計れるキッチンスケール
セキセイさんの体重計です。
朝、ご飯をあげる前に測定することでエサを含まない雛ちゃんの純粋な体重がわかります。
ご飯を食べた後、もう一度計ると2gぐらい増えていたりして、ちょっとほっこりしますよ。(幸)
ちなみに、何故、高いのに0.1g単位まで計れるキッチンスケールを勧めているかといいますと、
1g単位までしか計れないキッチンスケールだと誤差が±2g程あるので、1gの誤差が大事なセキセイさんには向かないかな。とビビりな私が考えているからです。
エサをあげるためのもの
スプーンとおちょこのような深めの容器
雛用のエサを作るための容器と作ったエサをあげるためのスプーンですね。
お迎えしたのが1羽なら少し大きめのおちょこくらいの大きさでこと足りるそうです。
スプーンもごく普通のスプーン。
ネットを見ると、銀のインコ・オウム類にエサをあげる用の先が細くなっていっている特殊なスプーンがありますが、小型インコのセキセイさんには向かないらしいです。
大きすぎるんだとか。
私のところではプラスチックで出来た色付で透明のスプーンと容器がセットになった挿し餌(雛ちゃんにエサをあげること)用のセットを使っていました。
使い勝手が良いからというよりも、たまたま初代の愛鳥から使っていたので、慣例的に使い続けていた感じですね。
何度も書きますが、普通に家にあるお皿とスプーンでこと足りるみたいです。
ただ、木製のものは避けた方が無難かもしれません。
そういえばスプーンの他に、『育ての親』というエサを押し出して与えるタイプのものもありますが、あちらは私はオススメしません。
文鳥さんには向いていると思うのですが、
セキセイさんの場合、
大きく口を開けさせて、クチバシの付け根辺りの皮膚を裂いてしまったり、
下手するとエサが誤って気管に入ってしまう可能性もあります。
セキセイの雛ちゃんが元気なら、エサの乗ったスプーンを差し出せば自ら食いついてきてくれますので、無理にエサを与えるときの難易度をあげる必要はないのかな、とビビりな私は考えるたりします。
ちなみに、ビビりなわりに愛鳥がエサ食べない!?となったときは謎の行動力で夜中でも動物病院まで走ります。
湯煎用の容器とたっぷりのお湯
エサが冷えたら食べてくれなくなりますので、何度もエサを温め直す必要があります。
その温め直す時に湯煎でエサを温め直します。
湯煎しやすい容器は、エサを作る容器に少量の水を入れて一度実際に湯煎をしてみると、見つけやすかったです。
火傷には注意して見つけてくださいね。
あと、電子レンジで温め直すという手法もあり、その手法なら湯煎用の容器もお湯も必要ないのですが、熱すぎる温度がエサにどーのこーのの影響を与えetc.と"塩土要る?要らない?"並に難しい話が繰り広げられていたりしましたので、湯煎をオススメしました。
湯煎の場合でも出来ればお湯の温度は50℃を越えないのが理想とか、いろいろありますけどね。
お湯の温度が計れる温度計
作ったエサの温度を計るためのものです。
カゴ内の気温を計る温度・湿度計とは別のものになります。
こちらは100円均一に"お酒の温度を計れる"的な謳い文句で売っているものでかまいません。
雛はエサの温度が下がると食いつきが悪くなるので温め直すのですが、
その時に何度も温め直すので、人間の方が熱い温度に慣れてしまい、同じ温度にしたつもりがいつの間にかがっつり熱くなりすぎていた。
なんてこともあります。
なので、温度計オススメです。
ちなみに、食いつきの良いエサの温度は42℃前後らしく、雛ちゃんによっては41℃が好みだったり、43℃が好みだったりするそうです。
雛用のエサ
パウダーフード
名前そのまま粉状のエサです。
とっても栄養豊富で"フォーミュラ"や"ヒナフトール"などが有名ですね。
お店によっては自作のパウダーフードを与えているところもあったりしますよ。
雛ちゃんをお迎えするところに与えているエサ聞いて、同じものを用意すれば、エサの味が違うからと食べなくなる危険が減りそうです。
粟玉
粟の殻を剥いて、卵黄などを纏わせて、乾燥させたものです。
〈!!〉絶対に粟玉だけを与えて育てるのはオススメしません!
パウダーフードだけ与えて育てることはありますが、粟玉は思うよりずっと雛ちゃんに必要な栄養が足りません。
いろんなところに注意書きされていると思いますが、粟玉だけ育てるのは危険です。
それから、粟玉にも防腐剤が添加されていたりするものがありますから、その点もお気をつけください。
必要なら各種ペレット類
成鳥後に与えたいペレット類ですね。
大人になってからペレットを与え始めるとなかなか食べてくれないものです。
なので、雛ちゃんの頃から少しだけエサに混ぜて与えて、ペレットの味を覚えさせることで、スムーズにペレット主食にしやすくなったりします。
ただし、ペレットの色が糞について、糞の色による愛鳥さんの健康判断が難しくなります。
各種の野菜類
人参や小松菜などの野菜類ですね。
お野菜も細かくすりおろして、ひとつまみ程隠し味のように入れてあげると、ペレットと同様に味を覚えて"この野菜は食べ物なんだ"という認識が早くなります。
あと、アボガドなど与えてはいけない食べ物もたくさんありますので、調べてみてわからなかったら、与えない方が無難です。
ちなみに、すりおろした小松菜を少し味見してみましたが、どこまでも青汁でした。
あと、野菜類もペレット同様、糞に野菜の色がつきます。
いつだったか、小松菜を混ぜた時に糞の色が真緑になって、"いつもと糞の色が違う!(汗)"とビビって病院に駆け込もうとしたのは私です。
準備する環境
家族の了承
一緒に住む家族となる方たちです。
雛ちゃんの購入者さんが用事があるときには、代わりに愛鳥さんの面倒をみてもらうこともあるかもしれません。
愛鳥さんをカゴの外に出しているときには、家族さんにも気を付けてもらわないといけないですよね。
人間同様、生きてそこに存在するだけで何かしら周囲に影響を与えるワケですから、愛鳥さんを暖かく迎えてもらうためにも家族の了承はとっても大切です。
鳥専門の動物病院の確保
動物病院はたくさんありますが、鳥さんを診れる動物病院はまだまだ少ないです。
"糞の検査"や"そのう検査"など、きちんと鳥さんを診れる動物病院を探しておくことで、いざとというときに駆け込めるようになります。
それに、雛ちゃんをお迎えしてすぐに健康診断を受診されることもオススメですしね。
育雛用の時間を確保
雛ちゃんから育てるなら3~4時間おきにエサをあげる必要があります。
その時間の確保ですね。
夜中の間はエサをあげないので、それを利用してエサをあげる時間をずらし、雛ちゃんの昼夜を逆転させることで、飼い主さんは仕事を続けながらエサをあげて育てたという話もあったりします。
ですが、昼夜を逆転させることが、愛鳥さんに悪影響を与えるのでは?
と、多少賛否があるようです。
私的には、お昼に仕事をしながら、夜は数時間おきに起きるとか私の体力的に絶対無理なので、
ひとりでご飯は食べられるようになったけど、まだ大人じゃないよ。って子をお迎えするに一票です。
エアコン
空調設備といえばいいのか、エアコンはあるに越したことはないと思います。
2021年現在、温暖化はどんどん進んでいて、セキセイさんたちも熱中症が危ぶまれていますよね。
野鳥さんたちだって暑さに耐えきれず落ちてきたりしているらしいじゃないですか。
もっと昔、"気温25度が暑いよね"。と言われた時代ならエアコンも必要なかったかもしれませんが、今はまた時代が違うように私は思います。
セキセイさんをお迎えするならエアコンも必須になってくるのでは?と、準備する環境の中に記載させていただきました。
ある程度の経済力
何だか野暮な事を言っている気もしますね。
ですが、セキセイさん1羽をお迎えする金額よりもセキセイさんのためにエサや住まいを用意すること、定期的に健康診断にかかる費用などの方がたくさんかかります。
病気になったら数万円、あっという間に飛びます。
厳しいようですが、難しいようならお迎えの見送りも視野に入れていきましょう。
さてさて、かなりの長文になったうえに、最後の方は暗い話になってしまいました。
まとめは頑張って上に戻ってもらって『目次』を見てもらえると助かります。
それでは、長い記事にお付き合いいただきありがとうございました。
どなたかの参考になれば幸いです。