放鳥って愛鳥さんにとっても飼い主さんにとっても楽しい時間なはずなのに、楽しい時間すぎて愛鳥さんがカゴに帰ってくれないからちょっと億劫ってことはありませんか?
お年を召して少し落ち着いてきた子はともかく、活発な盛りの若い子なら何時間でもカゴの外で遊び続けますよね。
今回はそんな元気いっぱいのセキセイさんが素直にカゴに帰ってくれるよう促すポイントを紹介しようと思います。
目次
放鳥の"時間"や"時間帯"を毎回同じにする
放鳥の時間を決めたからといって帰り渋る子は確実にいると思いますが、
一時間なら一時間と毎回同じ放鳥時間にしたり、いつも同じ時間帯に放鳥して帰すようにしてあげると、案外愛鳥は帰宅時間を覚えるものです。
といっても、はじめのうちは帰ろうとはしないでしょうから、
放鳥の一時間+帰すためにかかる時間を見積もって長めに愛鳥さんのための時間をとっておいた方が良いですけどね。
まぁ、帰すために一時間も格闘すれば若くて元気な子でも根負けしてカゴに帰されてくれることでしょう。
ただし、カゴに帰すときには無理矢理捕まえて帰すことはせず、声をかけ、手に乗せて、カゴの入り口や中まで運び、愛鳥さんの意思で帰ってもらいます。
"帰すためにかかる時間"は愛鳥さんを捕まえるための時間ではなく、愛鳥さんに根負けして帰って貰うための時間です。
何度も飛んで逃げる愛鳥さんを追いかけてカゴに運ぶ飼い主さんも大変でしょうが、愛鳥さんにもしっかりと"規定の時間がきたら帰る"ということを覚えてもらいましょう(笑)。
ちなみに、愛鳥さんを無理矢理に捕まえて帰そうものなら、信頼や好感を下げるだけでなく、せっかくの放鳥という楽しい時間が恐怖の時間に変わってしまいますから、余程の緊急事態でない限りしない方が賢明です。
カゴの外で愛鳥さんに食べ物を与えない
カゴの外では食べ物を与えずカゴの中にだけエサを用意しておくことで、愛鳥さんのお腹が減ったら自然とエサを食べるためカゴに帰るように仕向けられるってことですね。
カゴの外も楽しいけれど、「カゴの中もエサを食べられる楽しい場所なんだよ」って愛鳥さんに思わせる効果もあるかもしれません。
中には芸を教え込んでいる最中とか遊びの一環でカゴの外で食べ物を与えることもあると思います。
そういう時は、愛鳥さんが満腹になってしまわないように、少量を上限に与えると良いですよ。
例えるなら、ご飯前のおやつの量ですね。
ご飯前のおやつはきちんとご飯を食べられるように、少量しか食べないよう気を付けますよね。
そんな感じの量です。
夕方頃の愛鳥さんが眠る少し前の時間帯に放鳥する
辺りが少しずつ暗くなって、愛鳥さんが眠たくなるときを見計らってカゴに帰すことになるので、帰ってくれやすくなるだろうという狙いがあります。
それに、上記のポイント「カゴの外で食べ物を食べさせない」と組み合わせることで
運動して、夕方にカゴに帰り、ご飯を食べて、眠るという良い感じのサイクルが生まれたりしますよ。
カゴ内を安心できるところだと愛鳥さんに思ってもらう
あと、当たり前のことすぎて抜けていることが多いのですが、"カゴ内は安心できる場所なんだ"と愛鳥さんが思ってくれていることはとっても大事です。
誰だって怖いところに帰りたくはないですからね。
といっても、普通に接していればそうそう『カゴ内=怖い』という図式は成り立たないと思います。
ただ、たまに、急に放鳥中に爪を切ってあげようと思い立ち、外にいるときは捕まえるのが難しいから一度カゴに戻してから捕まえて爪切りをする。
みたいな、
カゴに戻す→捕まえられる→イヤなことが起きる(爪を切られる)
という"カゴ内に戻ったら怖いことがある"ということを印象付ける動作を無意識にしてしまうことがありますので、そこは注意が必要だったりします。
放鳥を習慣化して愛鳥さんに次の放鳥もあると思わせる
これは私の勝手な考えなのですが、大人しく帰ってくれる愛鳥さんの多くは『次の放鳥もあるから今日は帰る』と考えているところが多少あるのではないかと私は思っています。
実際、帰宅を渋る子の時ほど当時の私は放鳥を習慣化できておらず、次の放鳥がいつになるかわからない、みたいな、愛鳥に次の放鳥を予感できないような感じがあったんですよね。
なので、毎日出してあげることは難しくても毎週2日や1日でも、決まった曜日に放鳥してあげるだけで愛鳥にも次の放鳥の予想がついてもっと素直に帰宅してくれたんじゃないかな。と今振り返って思ったりします。
「帰るよ~」と声をかけてあげる
これも皆さん無意識にやっているので忘れがちですが、案外、帰宅を促すポイントだと思うんですよね。
愛鳥さんに飼い主さんが何を求めているのか伝えるのはやっぱり大事です。
無言で手に乗せられてカゴの前に連れて行かれても、何をして欲しいのか全くわかりませんからね(笑)
ということで、カゴに帰り渋る子に帰宅を促す6つのポイントでした。
まとめると
・放鳥の"時間"や"時間帯"を毎回同じにする
・カゴの外で愛鳥さんに食べ物を与えない
・夕方頃の愛鳥さんが眠る少し前の時間帯に放鳥する
・カゴ内を安心できるところだと愛鳥さんに思ってもらう
・放鳥を習慣化して愛鳥さんに次の放鳥もあると思わせる
・「帰るよ~」と声をかけてあげる
って感じですかね。
ちなみに、「帰るよ~」と声をかけるとギギッと声をあげて「帰らない!」と抗議をしたり、渋々手に乗ってカゴまで運ばれた割に素直に帰っていく愛鳥の後ろ姿とか、愛おしさしかないのです。
まぁ、声をかける前に自分で帰っていくしっかり者(いや、ただのカゴ内大好きなだけ?)の愛鳥も大好きですけどね。
さてさて、どなたかの参考になれば幸いです。